首相 国際会議でメッセージ 法の支配に基づく秩序の重要性強調 | NHKニュース 安倍政権以降、日本政府はしばしば「国際社会における法の支配」ということを主張しています。その趣旨は、「力による現状変更を排斥する国際法による支配」ということのようです。 たしかに、「法の支配」という理念は多義的であり*1、「法の支配」という言葉を「力による現状変更を排斥する国際法による支配」という意味で用いることも決して間違いではないでしょう。しかし、公法学における「法の支配」の本来的な意味に鑑みると、日本が本当に「法の支配」を共有する国であるといえるかは甚だ疑問です。 公法学における「法の支配」の本来的な意味は、「専断的な国家権力の支配(人の支配)を排斥し,権力を法で拘束することによって,個人の権利・自由を擁護することを目的とする原理」です。そして、個人の権利・自由を擁護することを目的として権力を拘束する「