2024年12月17日に刊行された集英社新書『プーチンに勝った主婦 マリーナ・リトビネンコの闘いの記録』(小倉孝保・著)。2006年、元KGB(現FSB)諜報員だったアレクサンドル・リトビネンコ氏が放射性物質ポロニウムで暗殺された。この殺害を命じたのはロシア大統領のプーチンなのか? その死の真相を突き止めるため、妻マリーナは立ち上がった。だが、その動きを妨害するイギリス・ロシア両政府。この大国の壁を突破し、真相を明らかにしたマリーナさんに密着、同書でその過程を克明に著したのが毎日新聞論説委員の小倉孝保氏である。 この本の発売を記念して、報道キャスター・ラジオパーソパナリティである長野智子さんに、小倉さんと対談を行なってもらった。ジャーナリストとして、そしてマリーナさんと同じく妻の視点も持つ女性として、長野さんにはこの本はどのように映ったのか? なぜ日本の記者がマリーナさんと親しくなれたのか
