ChatGPTで生成AIブームの火付け役となったOpenAIが、次世代モデルの開発を加速させている。ロイター通信によれば、同社は今「Strawberry」と呼ばれる新型の人工知能を開発中だが、これはChatGPTなど従来の生成AI(大規模言語モデル)に欠けていた推論能力(論理的な思考力)を備えているという。 Strawberryは昨年11月、OpenAIのサム・アルトマンCEOが突如解任された社内クーデターの背景にあると噂された「Q*」と実質的に同じAIであるという。当時、このAIの安全性を巡る社内の不和が解任劇の一因とも見られたが、結局その真偽は不明のままアルトマンCEOの復職という形で同クーデターは幕を閉じた。 それから半年以上が経過した今、Strawberryの開発は既にOpenAI社内で実際にデモできる段階にまで進んでいるが、たとえば数学や自然科学の分野における高度な推論などデモを