ウェブを使った新しいジャーナリズムの実践者として知られるジャーナリストでメディア・アクティビストの津田大介氏は、ネットやSNSで拡散した“陰謀論”をきっかけに起きた「ピザゲート騒動」について解説する。 * * * 2016年を象徴する言葉といえば「ポスト真実」だが、それを地で行く恐ろしい事件が発生した。 事件の舞台となったのは米国ワシントンD.C.郊外のピザ店「コメット・ピンポン」。12月4日、店にライフルを持った男が押し入り、数発発砲した。幸い客や従業員にけがはなく、男は駆けつけた警官に投降して逮捕されたのだが、犯行動機には驚きの事実があった。男は「ヒラリー・クリントンやジョン・ポデスタ選対本部長がピザ店で行われている児童虐待や人身売買に関与している」というネットで流布された虚偽ニュースを信じて押し入ったのだ。 事の発端は10月7日、ウィキリークスがポデスタ氏の5万通にも及ぶ電
![津田大介「『ポスト真実』によって起きた事件」 - (1/2)|ニフティニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ff3ff9ba75ed972d1951968546618a61f3ab6a8f/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnews.nifty.com%2Fcms_image%2Fnews%2Fmagazine%2F12107-20170112-2017011100162%2Ffirst-12107-20170112-2017011100162-magazine.jpg)