ねほりんぱほりんの『ホストに貢ぐ女』の前後編はとても面白かった。より正確には「ホストクラブというシステムに貢ぐ女性」と言うべきかもしれない。キャバクラやホストクラブは、自分の話や愚痴を聞いてひたすら肯定してくれる場であって、自分自身を解放する快楽を与えてくれるのだろうと以前は考えていた。それは一面で正しいかもしれないがほとんどそうではない。イケメンからひたすらちやほやされておもてなしされるというイメージも間違っていた。ホストクラブは性愛と虚栄の両面で集金をブーストする装置だった。 番組に登場したのは、3か月で200万円を費やした10代の風俗嬢、4年で1億円以上を費やした20代の風俗嬢、1年で300万円を費やした夫と子を持つ30代の専業主婦の3人だった。それだけの集金システムになっている。ソシャゲの課金と似ている面もあるかもしれない。体験していない人からは「なぜあんなものに大金を遣うのか」「