「本当は事故から目を背けて、事故のことなんかもう忘れたい」 「ただ息子を思って泣いていたい」 4年前の雪崩事故で、高校生の長男を亡くした父親のことばです。 引率の教員が付いていながら、なぜ安全に登れると判断されたのか。 疑問を持ち続けた父親がたった一人で作りあげたのは、事故を疑似体験できるパソコンソフトでした。 「息子が見た最期の景色を知りたい」という願いを込めて。 (宇都宮局記者 有馬護)
![息子が見た最期の景色を求めて 雪崩事故 遺族の4年|NHK](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/cd05b9a72dcd2ac283c2c648192d8c642a0be0f0/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww3.nhk.or.jp%2Fnews%2Fspecial%2Fjiken_kisha%2Fassets%2Fimg%2Fpost%2F2021%2F03%2Fjiken_1200_630-nadare-samune-1.jpg)
「本当は事故から目を背けて、事故のことなんかもう忘れたい」 「ただ息子を思って泣いていたい」 4年前の雪崩事故で、高校生の長男を亡くした父親のことばです。 引率の教員が付いていながら、なぜ安全に登れると判断されたのか。 疑問を持ち続けた父親がたった一人で作りあげたのは、事故を疑似体験できるパソコンソフトでした。 「息子が見た最期の景色を知りたい」という願いを込めて。 (宇都宮局記者 有馬護)
ことし6月、大手製薬会社「エーザイ」が、てんかんの治療薬を開発するために行った臨床試験で、薬を投与された健康な男性が高いところから飛び降りて死亡し、厚生労働省は、薬の投与が死亡の原因となったことが否定できないとする調査結果をまとめました。近く、エーザイなどに適切な臨床試験を行うよう文書で指導することにしています。 こうした臨床試験で健康な被験者が死亡するのは極めて異例で、厚生労働省が調査を進めてきました。 その結果、死亡した男性は、退院した日に医師に対し、「入院中、幻聴などがあった」と訴えていたことが分かりました。 厚生労働省は死亡した男性には精神科の受診歴が無く、類似するほかの抗てんかん薬の一部に自殺を図るリスクがあることなどから、「薬の投与が死亡の原因となったことが否定できない」とする見解をまとめました。 そのうえで、臨床試験の問題点として、精神科医の診察が受けられない病院で行っていた
去年3月、小城市の建設会社で、ベトナム人の技能実習生が運転していたフォークリフトが横転して実習生が死亡した事故について、警察は、運転資格がない実習生に運転させるなど、会社が必要な安全管理を怠ったとして、34歳の社長らを業務上過失致死の疑いで書類送検しました。 この事故は去年3月、小城市の建設会社「ヤマヒロ工業」の敷地で、ベトナム人技能実習生、ディン・ドゥイ・カインさん(当時31)が運転していたフォークリフトが横転し、下敷きになったカインさんが死亡したものです。 当時、カインさんはトラックから足場の材料の荷下ろしをするためフォークリフトを運転していましたが、必要な運転技能講習は修了していませんでした。 警察は、まだフォークリフトを運転する資格がないカインさんに運転させるなど、必要な安全管理を怠ったことが死亡事故につながったとして、「ヤマヒロ工業」の34歳の社長ら幹部を業務上過失致死の疑いで1
タイ北部で先月23日に洞窟に入ったあと行方がわからなくなっていた少年ら13人は、消息を絶ってから10日目の2日夜、捜索隊によって全員の生存が確認されました。タイ海軍は洞窟の外へ救出するための準備や検討を進めています。 タイ海軍が公開した発見当時の映像では、少年らは衰弱した様子で座り込んでいますが、捜索隊が近づくと数人が「ありがとう」と声を出し、「何人いるか?」との問いかけに対して「13人」と答えています。 映像では捜索隊が「助けにきたよ。これからもっとたくさんの人が助けに来るよ。君たちは10日間もここに居てとても強いね」などと、少年たちに励ましの声をかけている様子もうかがえます。 13人は地元サッカーチームに所属する11歳から16歳までの少年と25歳のコーチで、洞窟に入ったあと流れ込んだ雨水に阻まれて出られなくなっていました。 少年らの捜索はタイの軍や警察のほか日本を含めた各国も支援して2
子どもがけがをする事故が相次いでいる組み体操について、技によっては土台となる1段目の人に瞬間的に最大で、体重の4倍を超える力がかかることが専門家による実験でわかり、今後、実験結果を分析して、より安全な方法の提言につなげることにしています。 特に事故が多いと指摘されている「ピラミッド」と「タワー」と呼ばれる2種類の技について、全身にセンサーをつけた大学生が、10人1組となって組み体操を行い、力のかかり方などを調べました。 その結果、4段の「ピラミッド」の場合、1段目の人にかかる力は、完成した状態でおよそ180キロと、体重の3倍に及んでいたほか、上に乗っていた人が降りようとして1段目の人に足をかけた際は、瞬間的に体重の4倍を超える250キロに達していました。 この状態でバランスを崩すと、骨折などのけがに結びつくおそれがあるということで、研究グループでは今後、体の動きをコンピューターで詳しく解析
体内に取り込まれた場合、深刻な健康被害をもたらすおそれがある核物質のプルトニウム。今月6日、茨城県大洗町にある日本原子力研究開発機構の施設で、プルトニウムなどの粉末が入った袋が破裂して、5人の作業員が被ばくする事故が起きました。なぜ、事故が起きたのか。 事故への備えの甘さや、核物質のずさんな管理の背景 が明らかになってきました。(科学文化部・重田八輝記者) 事故は、6月6日午前11時15分、茨城県にある原子力機構「大洗研究開発センター」の燃料研究棟と呼ばれる施設で起きました。5人は、プルトニウムなどを入れた容器の中身を確認する作業を行っていました。 この日、5つめの容器のふたを開けようとしたとき、容器内の袋が破裂してプルトニウムなどが飛び散りました。5人は、作業していた部屋の外へ汚染の拡大を防ぐため、すぐに退避しませんでした。体に付着した放射性物質を取り除くテントが設置されるまで、3時間以
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