「もうおねがいゆるしてゆるしてください おねがいします ほんとうにもうおなじことしません ゆるして」 先週、両親からの「しつけ」という名の虐待によって亡くなった船戸結愛(ゆあ)ちゃん(5)が朝4時に起きて書かされていた「反省文」が公開され、日本中が深い悲しみに包まれた。 父親はかねて結愛ちゃんに暴力を振るっていて書類送検されるという「前科」があった。東京・目黒へ転居してからも近所の人たちは、結愛ちゃんがベランダに放置されたり、顔にあざをつくったりという虐待を目撃しており、ちゃんと児童相談所へ通告もしていた。 にもかかわらず、誰も彼女を救えなかった。遺体はあばら骨が出るほど痩(や)せ、自力でトイレに行くことができなかったのでオムツをつけており、近くには嘔吐(おうと)した形跡もあったという。 こういう痛ましい事件が起きるたび、「なぜ助けられなかったのか?」という声が瞬間風速的にわっと盛り上がる