古典落語の本格派として人気を集め、演芸番組「笑点」の司会者を務めるなど落語界の「顔」として活躍した桂歌丸さんが、2日昼前、肺疾患のため横浜市内の病院で亡くなりました。81歳でした。 さらりとした味のある語り口が持ち味で、近代落語の祖と言われる三遊亭円朝の長編の怪談噺に次々に挑戦したほか、これまで埋もれていた落語の掘り起こしに長年取り組むなど、古典落語の本格派として高い人気を集めました。 また、落語ブームをけん引した民放の演芸番組「笑点」に昭和41年の放送開始当初からレギュラーとして参加し、平成18年からは五代目三遊亭円楽さんのあとを継いで司会者も務めました。平成16年からは落語芸術協会の会長を務め、名実ともに落語界の「顔」として長年にわたって活躍しました。平成19年に旭日小綬章を受章したほか、おととし文部科学大臣表彰が贈られています。 歌丸さんは平成21年に持病の肺気腫が悪化して一時的に入