離農の増加や少子高齢化を背景に、日本では酪農・畜産の大規模化が加速している。すでにさまざまなデジタル化や自動化も進められており、次なる課題はさまざまな技術のインテグレーション(統合)へと移行しつつあるという。 本誌CNET Japanでは10月、フードテックカンファレンスをオンラインで開催。ファームノート代表取締役の下村瑛史氏によるセッション「世界の農業の頭脳を創る」では、酪農・畜産のDXと今後の展開について、質疑応答も交えて掘り下げた。 大規模化する牧場を、ビッグデータで管理する 「酪農の基本は、牛をよく見ること。クラウド牛群管理システム「Farmnote」を使うことで、飼育における行動のロスを減らし、過去データの活用によって牛の状態の見落としをなくし、ミーティングの質も向上できた」 これは、セッション冒頭に流れたムービーに登場した、Farmnote導入1社目となった竹下牧場経営者のリア