西暦2003年、世界は、暴れ回る「メカモジラ」に恐怖していた。どこからともなく飛来し、破壊の限りを尽くす「メカモジラ」。パソコンの画面は、アクティブディスクトップとなり、HTMLメールが乱れ飛んだ。そんな中、インターネット技術の粋を集めたモジラプロジェクトは、ついに「モジラ」を完成させる。 だが、実はメカモジラとモジラは、ルーツを同じくしていたのである。メカモジラは、遙か昔に作られたモザイクをベースに、世界征服をたくらむ悪の組織によって作られた。OSに深く食い込み、分離は不可能とされていたメカモジラ。しかし、シアトルの秘密基地に潜入した司法省エージェントの使った「独禁法・デストロイヤー」の威力で分離可能となった。 モザイク開発者が作ったモジラは、会社のごたごたもあって一時衰退、最後の運命をかけたオープンソースプロジェクトは遅々として進まなかった。しかし、ついにプロジェクトは、新生モジラを生