はじめに MobileNet系の高速なモデルアーキテクチャに利用される構成要素と、それらを利用したモデルについて、何故高速なのか観点と、空間方向の畳み込みとチャネル方向の畳み込みがどのようになされているかという観点で整理を行う。 高速なモデルアーキテクチャに利用される構成要素 まず、高速なモデルに利用される畳み込み構成要素について、計算量と、空間方向の畳み込みとチャネル方向の畳み込みがどのようになっているかを説明する。 まず、一般的な畳み込みの計算量を確認する。 入力特徴マップのサイズを$H \times W$、入力チャネル数を$N$、カーネルサイズを$K \times K$、出力チャネル数を$M$とすると、一般的な畳み込み層の計算量は、$H W N K^2 M$となる。 これは、入力特徴マップの1箇所につき畳み込みのコストが$K^2 N$で、これを入力特徴マップの$H W$箇所に適用する