怒りやすい自分 世間一般の基準でいえば、私は怒りやすい性質だと思う。 幼い頃、両親に面白そうに「瞬間湯沸かし器ね」と揶揄されたのを覚えている。*1 幼稚園、小学校とステージが変わるごとに昔の友達に「穏やかになったね」と言われていたことも覚えている。 こういうことについて、大学くらいまでは、単なる個性としてそこまで気にも留めていなかった。家族と同じ程度の怒りん坊だったし、むしろ、成長してからは家族の中では比較的怒らないほうに分類できるくらいになったので、特に気にすることはなかった。 怒りの家 私の生まれ育った家では、夕食前になると、たいてい母や子供たちの誰かが怒っていた。それも毎日。 別に、虐待などの問題があったというわけではまったくない。良識ある両親、そこそこ自由な教育方針。わたし自身は生まれ育った家を懐かしく感じるし、愛情も、感謝もある。 しかしながら、とにかく夕食前になると、誰も怒らな
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