非常に読み応えのある本。 キェルケゴールの『死に至る病』を読んだ。以前、『自殺について』の書評記事を書いた際に、id:netcraftさんからリクエストされてた本だ。非常に読み応えのある本だった。全体の文章のうち、理解できた箇所は10%程度かそこら。何度読んでも分からない。それでも、ぐぐっとくるところはぐぐっと来たし、バリバリとなった。10%分の中身を紹介しようと思う。 本書は二部構成になっている。はじめに死に至る病、つまり絶望が何かを定義し、それを細分化していく。つぎに絶望と罪の関係について、ソクラテスの罪の定義も交えながら論じている。キェルケゴールはキリスト教徒であるのだろうか、全体を通してキリストの言及が多い。「〜なんですよー。ところが、キリスト教なら!」と押し付けがましいくらいだ。youtubeの始めに出てくる広告のよう。 絶望とは死に至る病である。 絶望とは死に至る病である。これ