先週は週刊エコノミストが「とことん分かる原油安」の特集を組んだのに続き、今週は週刊ダイヤモンドが「世界を揺るがす原油安超入門」、週刊東洋経済が「原油安ショック」と、国内の主要経済誌が相次いで原油相場急落を取り上げている。 マーケットの世界では、こうした大手メディアがこぞって取り上げるようになると「相場はおしまい」と皮肉られたりもするが、実際の所は今後の原油相場をどのように考えれば良いのだろうか。 まず足元の状況を確認しておくと、1月のNYMEX原油先物相場は1バレル当たりで前月から5.03ドル値下がりして48.24ドルとなり、月末時点の価格としては2009年2月以来となる約6年ぶりの安値を更新している。昨年7月からだと7ヶ月連続の下げ相場になるが、これはリーマン・ショックの発生した2008年7月~09年1月以来のことである。その当時は7ヶ月連続の下げで原油相場は底を打っており、今年2月はリ