業務上の省エネや節電の徹底を確認した京都府幹部の会合（京都市上京区・府庁） 猛暑が続いて電力需給が逼迫（ひっぱく）する可能性が高まっているとして、京都府は２４日、臨時の幹部会議を開き、府民が利用する公共施設や医療機関などを除いて業務上の省エネや節電を徹底する方針を確認した。 今夏の電力需給に関しては、経済産業省が安定供給に必要な余力（予備率）を３％以上確保できる見通しを５月に示して今夏の節電要請を見送った。府も２０１５年度まで「節電のお願い」を続け、節電の数値目標を掲げていたが、１６年度以降は見送っている。 府内では今月中旬から猛暑が続き、関西電力は１８日に他の電力会社から電力の融通を受けて乗り切る事態となった。９日には火力の関電舞鶴発電所１号機（舞鶴市）が配管故障のため停止し、電力供給にも影響が出ている。 府は、臨時で開いた地球温暖化対策推進本部の会合に幹部を集めた。山下晃正副知事は「気

人機一体の新社屋完成を記念し、丸太をチェーンソーで切るパフォーマンスを披露した人型重機（草津市青地町） ロボット開発ベンチャーの人機一体（滋賀県草津市）は２４日、新社屋の完成式典を同市青地町で開いた。金岡博士社長は「人間が身体的苦役に従事する必要がないようにしたい」と述べ、開発を進めている全長約４メートルの人型重機を２０２０年に完成させる考えを示した。 同社は０７年にマンマシンシナジーエフェクタズとして設立し、１５年に現社名に変更した。同市の立命館大ＢＫＣインキュベータで業務や開発を行ってきたが、手狭になったため、６月に移転した。 社屋は平屋建てで、あおむけのロボットをイメージしたデザイン。開発棟は高さ９メートルで、二足歩行可能な人型重機を製作できる仕様にした。式典では、金岡社長が操作機に自ら乗り込み、人間の上半身を模したロボットを操ってチェーンソーで丸太を切るデモンストレーションを行った

厳しい日差しの中、日傘やタオルを手に琵琶湖の遊覧船から降りる人たち（２３日午後２時５０分、大津市浜大津５丁目・大津港） 滋賀には琵琶湖があるから、隣の京都ほど暑くない－。こうした湖国のイメージを覆すようなデータが、今夏の酷暑で明らかになっている。今月には東近江市で全国５位の高温を観測した日があり、大津市では２３日に１０日間連続猛暑日の史上最多タイを記録した。彦根地方気象台は「滋賀も相当暑く、特に夜は熱中症の危険が高い」とする。理由として、日本一の湖の存在が影響しているという。 彦根地方気象台によると、１５日に東近江市で観測した３８・５度は、全国５位の高さだった。２３日の最高気温は大津市で３６・８度、彦根市で３６・１度。大津市は１９９４年、２０１３年以来、１０日連続で最高気温３５度以上の猛暑日となった。 「琵琶湖は自然の空調設備だ」。滋賀県は大量の水をたたえた琵琶湖のおかげで、気温が上がりに

Photo= Floats proceeding along Shijo-dori Street as the Gion Festival begins (9:26 a.m., July 17, Shimogyo Ward, Kyoto) "Yamahoko Junko," the float procession which is the highlight of "Saki Matsuri," or early festival of the Gion Festival, took place in the central area of Kyoto City on July 17. The Gion Festival is one of Japan's three major festivals. Falling on a weekday after a three-day week

長岡京市教育委員会が保管する「神足月報」の実物。戦時下の暮らしを克明に伝えており、一部を「バーチャル平和祈念館」で紹介する（同市天神４丁目・市立図書館） 京都府長岡京市はこのほど、市内に残る戦争関連の文書や写真をウェブ上で公開する「バーチャル平和祈念館」を開設した。戦時下の市井の暮らしを報じる学校新聞や、本土決戦に備えた地域での兵力動員の状況を記した行政文書など、市内の実相を記録した貴重な資料に光を当てる。戦中を生きた世代の高齢化で記憶の継承が難しくなる現実を背景に、市は「若い世代に向けて平和への願いを伝える材料となれば」と期待する。 １９４５年７月１９日、乙訓地域で唯一の空襲「神足空襲」を受けた長岡京市が、同日を「平和の日」と定めて３０年になるのを記念して取り組んだ。市のホームページ上に設け、時の経過で散逸、劣化が進む戦時資料に、誰もがアクセスできる環境を整える。 神足小が３５年から、学