景気のよくない時の夏休みこそ、ビジネスの目的をじっくり考えるチャンス。自分を突き動かす、自分だけの思考エンジンの燃料を、この機会に探してみよう。 全般的に景気のよくない中、この夏休みは「売り上げ回復のアイデアを探そう」「新規事業のネタを仕入れよう」といった宿題を自らに課している人もいらっしゃるでしょう。今回はそういったマネジャーの皆さんのために、新しい発想を得るためのヒントを整理してお届けします。 手段ではなく目的 まずは、ソフィアバンク代表の田坂広志氏のこの言葉から。 創造的発想の技法において、我々が心に刻んでおくべき言葉がある。 「橋のデザイン」を考えるな。 「河の渡り方」を考えよ。 ― 田坂 広志 『目に見えない資本主義』(東洋経済新報社、2009年) マーケティングの本などで「ドリルを買いに来た人が欲しいのは、ドリルではなく穴である」という、元ハーバードビジネススクール教授の故セオ