檳榔(ビンロウ)です。椰子の木ですね。実が赤くなっている椰子の木がビンロウです。このビンロウの種子がビンロウジ(檳榔子)。ビンロウとビンロウジという日本語の区別がちょっと紛らわしいです。インドの街で赤い痕を見かけたことがあると思いますが、こわい吐血ではなくあの赤色はこのビンロウジを噛んだ痕です。溶いた石灰を塗ったキンマの葉にビンロウジを包んで噛む。そういう文化がかつてあったのです。ここでいうキンマとはタイ語が変な風に日本語化したもので、タイ語上の意味では、キンは食べるという意味で、マークとはビンロウジのことです。つまりビンロウジを食べる(噛む)という行動が、日本語ではベテルの葉っぱ(キンマの葉)をさすという訳のわからにことになってしまっています。ちなみにこのタイ語のマークは、同じく噛むことに関係するチューインガムというタイ語のマーク・ファランという言葉にも使われます。 インドではパーンと呼