廃墟と化したコンクリート工場。 この大空間と荒々しい質感を生かし、クリエイターたちが集うアートの拠点が誕生しました。その名も「iD town」です。 リノベーションしたのは、中国の広州市に拠点を置く、「o-office architects」 既存の工場の構造体はほとんどいじらず、独立した細長い建物とボックス状の建物をランダムに置き、スタジオ、レストラン、ホテル、管理室、展示スペースなどの機能を収めています。 これらが工場内部の大空間を分節し、ヒューマンスケールの路地のような空間をつくり出しています。 床のボコボコした跡もそのままで、工場の建物そのものが敷地環境として生かされています。新しく挿入した建物の中を既存の柱が突き抜け、新旧の対比はそれ自体がアートのようです。 既存の窓を取り除き、工場内は空気が自然に循環する半外部空間。そのまま外部の庭にも繋がるので、大勢が集まるようなイベントにも