クリスマスまで1ヶ月をきった。テレビからはクリスマスソング、気の早い人の家の玄関にはもうリースが飾ってある。恋人たちの季節、夫も彼氏も好きな人すらいない私わびしいかと問われれば・・ そうでもない。 悲しくもないし寂しくもない。ただ、あたたかなLEDの灯りにほんのり癒されている。これが無我の境地というものか。セブンの餃子スープを食べつつしみじみ考えていたら、兄がやってきておもむろにコーラをクリスマス仕様にデコっていった。 「な?」 満足げに去っていったけど何が「な?」なのか・・ この前ネットで芸能ゴシップ記事を辿っていたら「パッション屋良、心臓麻痺で死亡」という見出しをみつけ、よく読みもしないで(あれだけ胸叩いてたらねぇ)と納得してしまい「パッション屋良、胸叩き過ぎて死んじゃったらしい」と兄に教えたのだけれど、のちにヤフーニュースで普通に元気なパッション屋良さんとりあげられていてガセだとわか
ブログで知り合った男性に地元を案内している時、1つ事件があった。 展望台に上った帰り道、来た時とは別の道に迷い込んでしまったのだ。引き返すこともできず、狭い山道を進んでいくと、急に視界が開け広場に出る。「わー」と声を上げたのは眼下に広がる景色の美しさに感動したからではない。 パラパラを踊っている青年達がいたからだ。 山の中の展望台、市内を一望できるこの場所で高校生くらいの青年2人が踊っている。 本当は駐車場があったら止まって道を確認しようと思っていたのだが、車を乗り入れたら彼らの観客になる意思を示すことになり、最終的には車を降りておひねりなり何らかの感想なりを述べなければならない雰囲気だった。 何故なら私達を見つけたパラパラ青年たちが、踊りを中断するどころかさっきよりはりきって踊りだしたからだ。 ゆっくりと広場を通りすぎる。 「パラパラの練習しよーぜ」 「俺いい場所知ってる、ついて来いよ!
「ああああああ気持ちいいいいい、はあはあはあはあ」 だからカズく・・あのキルビル2のね 「最高だああああああ、はあはあはあはあはあはあはあはあ」 ・・こう拳1つで墓からぶわーって脱出するんだけど・・ 「カノちゃん好き好きカノちゃんカノちゃんカノちゃ~~~~ん」 ストップ ・・・・・・・・・なんだこれ? たがが外れたカズ君にこちらは我に返ってしまう。出会って7分46秒。好奇心で了承したバーチャルデートは悪い予感が的中してカズ君の自慰行為にお付き合いするはめになってしまった。ここまできたら仕方ないと覚悟を決めたものの 「気持ちいいいい~」「ああああいいよ、きれいだカノちゃんかわいいいいいい~」パソコンの液晶はカズ君の喘ぎ声で埋め尽くされていく。 現実的に考えて片手でこれほどの文字数を打つのは不可能。よほどの片手タイピングの使い手か、予測変換にありとあらゆる喘ぎ声が登録されているのか・・どちらも
カズ君が手からばかうけを受け取りテーブルへ置く。ささっと本をわきに寄せ、脱ぎ散らかしたパジャマには布団をかけて目隠しした。 きっとカズ君は汗だくだ。前髪はおでこに張りつき、こめかみから汗の玉がとめどなく落ちてくる。 ここは冷たい麦茶でも ,,,,,((((*゚▽゚)o旦~~ オチャオマタセー♪ 違うか・・昔よくこんなんやられて対応に困ったな。茶を飲んでいる顔文字を検索しているうちに話題が変わってたりして、結局元気の良いのは挨拶だけという初心者にありがちなパターンに陥いるのね。 (チャットあるあるに浸ってる場合じゃない、目の前にはカズ君がいるのだ。もてなさなくては) しかし麦茶は階下の冷蔵庫、危険が多すぎる。まだ扉の下からこちらの様子をうかがうように犬達の鼻息が聞こえていた。どうしたら・・ 1人葛藤する私にカズ君が明るく言った。 「隣に座ってもいい?」 あら私としたことが座布団も勧めませんで
「バーチャルデートしたいんだけどいいかな」 チャットを始めて2分30秒。軽く挨拶を交わし性別を答えたところで彼が言った。 (ばーちゃるでーと・・) つまりネットを介して文字だけでデートを実行するということだろうか。バーチャルでよいのなら、普通にチャットを楽しみながらカフェで好みの女性と向かい合っている場面を想像すればいい。 わざわざ断りを入れてくるということはこちらにも相応の態度をのぞんでいるということか。・・なんとなく展開が読めなくもないが、カズ君の言う"バーチャルデート"なるものがどんなのものなのか確かめたい。 「いいですよ」 好奇心に負けOKしてしまった。するとカズ君が発言。 「コンコン」 始まったの?始まったのかバーチャルデートが!コンコンってことはノックだね?3分46秒前に出会ったばかり、性別と名前しか知らない男性とまさかのお家デートである。 なんという急展開。 全身に汗が湧く。
さっそく酔いつぶれたのだろうか、それにしても婚活パーティーの会場しかも人目につくこの場所で寝るとは大胆不敵。もしや 「大丈夫ですか?」 と優しい女性に声を掛けてもらうの期待している?男性は腕で目を隠すようにして仰向けに寝ていた。 関わるな 本能が告げていた。そうっと立ち去ろうとすると後ろから突き飛ばされる。振り返るといつの間にもぐりこんだのか夜の仕事をしていると思しき女性が男性を追いかけて行った。 (・・これが、戦場) 死に体を装い罠を張る男、これを好機と営業に走る女スナイパー。婚活パーティーも前半が終わり、次第に人々の本性があらわになってきていた。 トイレから戻ると会場内の異変に気付く。 「・・あれ、人少なくない?」 「なんかすごい人気の女子がいるみたいよ。みんなそっち行っちゃった。」 愕然とする私の耳に後半戦を知らせる笛の音が響いた。 「みなさ~ん、1つのテーブルに固まらないで~女性は
高校の時ハードレンズでコンタクトを作った私は、すぐにコンタクトを失くしてしまう。どうしても欲しいと言って買ってもらった物をうっかり失くしたとは言い出せず 裸眼で暮らすこととなった。 幼い頃から眼科医に眼鏡をかけろと言われかけていたが、眼鏡なしで暮らしてみると意外と困らないことに気づく。10代後半を裸眼で過ごした。20代前半になって視力が落ちてきたのか本を読む際、文字が二重になり始める。 そこでたまたま通りかかったパリ〇キで眼鏡を作ることにした。 久しぶりに入ったパリ〇キにはかわいい眼鏡がたくさん揃っていたが、私のレンズは分厚く対応できるフレームが少ない。美人の店員さんが相談にのってくれた「いまは技術が発展しているので大丈夫です」とのことそこで憧れの赤いフレームのレンズが細めにできた眼鏡をチョイスした。 後日パリ〇キから電話がくる。「お客様の視力でレンズを調整したところ、お選び頂いたフレーム
先日ちらとポケモンの話をしたが 私のポケモンは”お付き合いポケモン”だ。 ポケモンGoが流行っていると知った時、ポケモン世代でもない私は特にそそられはしなかった。もちろん興味を持ちたいとは思った、ゲームを進めるにあたり歩き回らなければならないからだ。 仕事を辞めて怠惰を極めたこの体をどうにかするにはうってつけだと思う。それでダウンロードを試みたのだが、もともと容量不足だった私のiphoneはソフトすら受け入れることができずポケモンマスターへの道をあっさり諦めることとなる。 しかし、兄は違った。 ipadやiphoneを駆使し暇さえあればピロピロいわせている。 休みの日になると 「行くぞ」 と言い私を助手席に乗せ車であちこち走り回るのだ。操作は全て私に任される。看板のところへきたらくるくる回してアイテムをゲット。あとは出てくるポケモン達にモンスターボールを投げつけるだけ。 最初はコバットを捕
続き 「かなしくて~かなしくて~」 当時ドラマの主題歌にもなっていたユーミンの曲だった。つられて大声で歌う。こんなとこまで来て真っ暗闇の中床に転がり歌っている。バカバカしくて笑いがとまらなくなった。 歌いながら腹を抱えていると誰かが扉を叩く。隣のプレハブに来ていた家族のお母さんらしき人だった。電気もないところで二人ぼっちの私たちを哀れに思ったのだろう。懐中電灯を貸してくれると言った。私たちはお礼をいい、懐中電灯で交互に顔を照らしながらまた歌った。 やがて風が強くなってくる。海がどんどん迫ってきて、床下から水の音がした。私達はバンガローごと波にさらわれて見知らぬ国にたどり着いたらどうするか話しながら寝た。 朝の風は冷たい。海に入るのは諦めまたパンをかじる。隣のお母さんに懐中電灯を返し荷物をまとめた。 「きのうおもしろかったね」 「うん」 二人肩を並べ駅に向かう。一晩嵐を共に乗り越えて大人にな
高校の頃、私は1人旅に憧れており密かに実行に移そうと計画していた。 それを幼馴染に何気なく話したところ、彼女はその計画をすっかり気に入ってしまい 「一緒に行く」 と言い出す。幼馴染の両親は大らかな人で大抵のことは許してくれたが、女の子の二人旅にはさすがに危険と難色を示した。私も大人に従順な子供であったから「ダメ」と言われればすぐに諦める。 (1人で行くまでだ) と思っていた。しかし、幼馴染は言い出したらきかない。自分の両親と私に話をさせ、なんとか了承させようと画策。ついには私の一人旅を二人旅という形で実現してしまう。 旅は電車を乗り継ぎ海を目指す2泊3日の旅だった。 1日目は温泉町の民宿、2日目は海辺のキャンプ場に泊る。道中は電車の座席をめぐりケンカばかりしていた。観光することもなく、ただただ電車に揺られ1日目の宿につく。 山あいの温泉町。 温泉があるなら町も賑わっているだろうと勝手なイメ
「それじゃこの辺で、あとはカノちゃんよろしくね」 そう言い残すと知り合いのおじさんは去って行った。 「行っちゃいましたね・・はははっ」 「ははは・・」 気まずい、エレベーターを降りる際他の人に先を譲ったにもかかわらず間違えて「閉」を押してしまった時ぐらい 気まずい 何故にどうしてまたこんな・・私は数日前のことを思いをはせる。 発端はお見合い写真 父の知り合いのおじさんがどうしても会ってほしいと、写真をもってきた。お見合いはこりごりだったし、見てから断るのは失礼にあたると受け取るのを拒んだのだが 「写真といっても会社の忘年会でとったやつだし気楽にさ。」 と写真を投げてくる。 (その気楽にってのが厄介なんだよ!) 思いつつキャッチした写真を裏返す私、 映っていたものに驚愕する。 (・・何これ、心霊写真?!) そこには男性が女性にお酌されている様子が切り取られていた。 女性は白い着物を着てかがん
続き 彼がトイレにたったすきに友達にメールする。 「・・帰りたい(T_T)」 「ガンバレ!」と一言、返事がきた。 (泣きそうだわ) 30を過ぎ、親や親戚から彼氏は?結婚は?と言われ続け、押し切られる形でお見合いに手を出してしまった。お見合い相手の彼だって悪い人じゃない、むしろいい人だ。けれど、これ以上何をどうがんばったらいい?わからない。 (結婚したら、一生微妙な話を聞かされるのかな) 暗澹たる気持ちになっていると、トイレから戻った彼が言った。 「おもしろい話、してもいいですか」 返事に窮する私。そんな導入でホントにいいのかと問い返したくなる。 (今までのダルイ時間を帳消しにするようなどでかいネタ持ってるんだろうね) と内心、指をボキボキさせるが一抹の不安がよぎる。 (いや待てよ、もしや) ・・さっきの彼の言葉を翻訳すると、つまりはこういうことではないのか。 ― 今から話すおもしろい話のお
続き (よくて車中泊だけれど。・・なんでどうして初対面の人と車の中で二人きり夜を明かさなければならないの?!) 景色同様、頭がホワイトアウトしそうな私。お見合い相手もこのままではまずいと判断したのか車を止め、どこかに電話をし始めた。 「いま、レッカー呼びましたから」 「あぁよかった、これで安心ですね」 「時間かかりそうなので、先に姉ちゃんの車で帰って下さい。 いまこっちに向かってます」 「はい(・・・姉ちゃん?!)」 「何かごめんなさいね~」 「いえいえ、お姉さんこそお忙しいところすいません」 仕事帰りだったようで、お見合い相手のお姉さんは小さなバンで現れた。 (こんな日は高級外車より、バンだよね。)色々あったけど、ようやく家に帰れる。ほっと一息ついていると 「あれ、車線てこっちでいいの?」 「ふぇ?!わぁああ逆です逆!!」 慌ててハンドルをきる彼女、さすがのスタッドレスタイヤも急ハンドル
記事が消えた。 全部書き上げて公開して確認したはずなのに、いま見たら途中で保存した時の状態で公開されてた。なんでだろう。あとからカテゴリ名を変えたからだろうか。公開前にメモかなんかに保存しとけばよかった。ミラーサイト的なの作った方がいいのかな。せっかく連日投稿できそうだったのにがっくし。・・まいっか。 今日はいつもは言えないお礼の日にしよう! 読者さん80人とっぱーありがとうございます!コメント下さった方、言及して下さった方、ブクマつけて下さった方、星くれた方、人気ブログランキング押して下さった方、ただ遊びに来てくれた方、みなさんありがとうね!いつも元気もらって勇気づけられてます。私の色んな(ほとんどはしょうもない)経験や一人相撲を見て笑ってもらえたら嬉しいです。 ついでに普通の日記みたいの書いてみる。 ものすごく久しぶりにCoco壱(カレー屋)に行った。季節限定のスープカレーが気になった
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