生保業界を騒がせているライフネット生命。その副社長である岩瀬大輔氏が書いた『生保のカラクリ』(文春新書)を読んだ。 ライフネット生命は、ネットを活用することで保険料の引き下げを行っており、その存在自体が既存生保にとっては“迷惑”なのであるが、さらに最近では、保険契約者が支払う保険料のうち、通常どの程度が保険会社の費用として「浪費」されているかを開示し、完全に他の生保企業から恨まれている存在ですらある。 そんなお騒がせ生保の副社長が書いた同書は、当然ながら既存生保企業には耳の痛いお話満載、一方でなるべく自社の売り込みは控え目にしようという意図が見え、なかなかうまい仕上がりになっている。 生保のカラクリがわかっても、 保険の見直しは進まない? さて、そんな本を読み終わり、確かにカラクリは理解した。既存大手生保の生命保険に加入するのは無駄が多いということも十分にわかった。 でも、だからと言って、