企業不祥事や事故などの報道が拡大解釈されたり、連鎖反応を起こしたりすることで、特定の企業や業界、団体などに経済的被害をもたらす「風評被害」。いわば、「噂による被害」であるが、インターネット上の掲示板、ブログやSNS等をはじめとしたソーシャル・メディアが浸透するにつれ、「人の噂も七十五日」とは悠長なことを言っていられないような事態になってきている。 ネット上での風評は、瞬く間に広範に伝播する。さらには、最近では、ネット上での火種がテレビや新聞などで報道されることも少なくない。そうなると、短期的・直接的な経済被害のみならず、「企業の評判」が低下することで被害が長期化する危険性があるのだ。 「ネット風評」への対処は、けっして容易くない。インターネット上の書き込みは削除しづらく、かつ、安易に消すことで、かえって話題が大きくなる場合もある。専門的ノウハウの必要性が認識され、求められつつあると言え