その数学が戦略を決める 作者: イアン・エアーズ,山形浩生出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/11/29メディア: 単行本購入: 98人 クリック: 2,063回この商品を含むブログ (218件) を見る スティーヴン・レヴィットの「ヤバい経済学」とちょっとかぶった,統計応用のお話.レヴィットの方はヒトがインセンティブにどう反応しているかについて統計を利用して調べて純粋におもしろがっている雰囲気だが,本書は違う,どこまでもどう役に立つかという問題意識であり,びしっと一本プラグマティズムの筋が通っている.はるかに実践的ではるかに徹底的.いわゆる「身も蓋もない世界」を描き出している. 本書のすさまじいところは,単純な回帰分析が,いわゆる「専門家」よりはるかに信頼できるという驚愕の事実が次々と紹介されるところだ.ヴィンテージワインの価格推移予想から始まって,「マネーボール」でも紹介さ