2014年4月の潮干狩りの様子。このにぎわいを再び取り戻せるか=浜名湖(本社ヘリ「ジェリコ1号」から) 毎シーズン5万人の行楽客を集めてきた浜名湖の潮干狩りが2年連続で中止となることが明らかになった17日、地元観光関係者は「浜名湖の潮干狩りが忘れられてしまう」と危機感をにじませた。アサリは全国的に減少傾向が続き、漁業者も資源回復が見通せない現状に不安を抱く。「アサリを守るため、できることから始めたい」。関係者は苦境の中でも潮干狩り復活への思いを新たにした。 「残念だが、『浜名湖といえば潮干狩り』とのイメージは薄まりつつあるのでは」。潮干狩り場に近い、弁天島(浜松市西区舞阪町)のファミリーホテル「開春楼」の前田陽介統括部長(36)は、ここ5年で3度目の中止となった潮干狩りの知名度低下を懸念する。県外の潮干狩り客がホテルを利用するケースも多かっただけに、「復活してほしい」と期待した。 舞阪