「侍医長出ました!」 自宅を出る高木侍医長 この記事の画像(12枚) 今からちょうど30年前のことだ。 昭和64年(1989年)、1月7日の早朝5時、「ジリリーン」と宮内庁クラブの電話が鳴った。代々木にある高木侍医長宅前で張り番をしていた記者からで、「待医長出ました!」と叫んでいる。 この時間の登庁は、ついにその時が来た、ということだ。 当時の宮内庁クラブは、昭和天皇のご病気対応で、加盟全社の記者が泊まり込んでいた。フジテレビは朝日、産経、共同と同じブースで、それぞれ机の前に簡易ベッドを置いて寝ていた。僕はその日の当番だった。 他社にバレないよう、記者クラブの外にある公衆電話から、本社デスクに電話しようかとも思ったが、僕も、他社の記者も、そんなことをするにはもうクタクタに疲れていた。いいや、このまま電話しよう。 それでもデスクには「侍医長出ました」と小声で伝えたのだが、その瞬間、他の3人が
約3億光年先の銀河にあるブラックホールは光の半分以上の速さで回転しているのがわかったと米マサチューセッツ工科大などの研究チームが10日、発表した。ブラックホールが近くの星をのみ込むときに出る光を解析した。 研究チームは2014年11月、質量が太陽の100万倍のブラックホール「ASASSN-14li」に引き込まれる星がバラバラになって壊れるときに出る強い光を検出。その光が131秒ごとに明滅し、450日以上続いたという。 研究チームは、この明滅パターンやブラックホールの質量から回転速度を推定。少なくとも光速の半分以上の速度になるとわかったという。研究チームは「もっと速い回転速度のブラックホールもあると予想される。今後も観察を続けたい」としている。 研究成果は10日付米科学誌「サイエンス」(http://science.sciencemag.org/lookup/doi/10.1126/scie
日本では1948年に優生保護法が施行され、1949年から経済的理由での中絶が合法化されました。その結果、日本では合計特殊出生率が激減しました。上記グラフの緑色の線が、中絶件数の増減を示しています。「中絶の合法化は少子化の原因か?」と尋ねられたら、答えは「イエス」です。 しかし、中絶解禁では少子化の原因の1/4しか説明できません。※註1 当たり前ですが、女性は中絶が解禁されたから子供を堕ろしたくなったのではありません。「もともと計画していた子供の数」を中絶によって実現できるようになっただけです。中絶件数の減少からも分かるとおり、現在では中絶よりも避妊が選ばれるようになりました。 生物学には「ティンバーゲンの4つの『なぜ?』」という考え方があります。これは動物学者ニコ・ティンバーゲンが提唱した思考の枠組みです。ひとつの「なぜ?」という疑問には、少なくとも4つの正しい答えがあるのです。 たとえば
日本の合計特殊出生率が途上国水準の4以上から先進国水準の2前後まで落ちたのは第二次世界大戦の直後であり、本格的な経済発展が始まる前であり、高度成長よりも前だった……という基本的なデータを押さえていないと、少子化の議論はとんちんかんなものになります。 通説では「経済的に豊かになることで生活スタイルが変わった結果、少子化が起きた」と説明されがちです。しかし日本や他の多くの途上国で起きた少子化は、この通説とは真逆でした。むしろ、経済発展よりも先に少子化が生じています[1]。この時間差を鑑みれば、少子化は経済発展の結果とは言えません。 私の考えでは、少子化は経済発展の結果ではなく、むしろその原因の1つだと思っています。子育てに割かれる人的リソースが削減された結果、労働者はより多くの時間を生産活動や技能習得に割り振ることができるようになったはずです。高度成長には様々な要因がありますが、少子化もその1
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