イムノアッセイにもいろいろありますが、その中でも広く使われている古株となるとラジオイムノアッセイ(以下RIA)でしょうか。一定量の抗体に対して、放射性同位元素で標識した既知量の抗原と、調べたい抗原を含む試料を加え、抗体に結合していない標識抗原の量を測るという方法です(同じ抗体を奪いあうので、試料の中に抗原が多ければ多いほど、抗体に結合しない標識抗原が増えます)。 そのRIAは糖尿病の研究から偶然見つかった方法でした。 抗体なんです 糖尿病の主な原因については、これまでの多数の研究により、インスリンを分泌しているβ細胞の死滅、インスリン分泌低下、インスリン感受性低下など、はっきりしてきましたが、もちろん、これ以外の説も昔はありました。 ピッツバーグ大学のアーサー・ミルスキーは、インスリン分泌の問題ではなく、インスリン分解酵素によってインスリンが異常な速度で分解されているのが、糖尿病の原因だと