最近熱心に語られている「軍国美談」に、駆逐艦「雷」がイギリス軍の漂流者(42年3月1日にスラバヤ沖で「雷」を含む日本海軍の艦隊に撃沈された軍艦の乗組員)400名以上を救助した、というものがある。もちろん、これを「美談」とすることに別に異議はない。「美談」が同様なおこないを推奨するために語られるのであれば。対英米戦初期の日本海軍には次のような事例もある。 最近知った例ですけど、巡洋艦矢矧というのがあって、 戦艦大和という戦艦が沖縄へ水上特攻というのをして突っ込みます、 太平洋戦争末期ですけれど、それに護衛艦としてついていった巡洋艦です。 それの戦記が出たんですけれど、矢矧が沈没した後2〜3時間、 漂流する日本兵が米軍機の執拗な銃撃を受けます。 これに対してマレー沖海戦というので、太平洋戦争の初期に、イギリスの戦艦、 プリンスオブウエールズとレパルスという2隻の戦艦を 日本の海軍の航空隊が撃沈