ブックマーク / p-dress.jp (2)

  • 「元気」はもうあきらめた

    今あなたは元気じゃないんだから、元気にならないとね。だって元気なことはいいことなんだから。元気があればなんでもできる! ってね――。あれ、でも“元気な状態“ってなんだろう? 健康診断で引っ掛からないこと? 大きな怪我や病気をしていないこと? 生湯葉シホが考える、元気とか健康のことについて。 去年の末、還暦を過ぎた父ががんの手術を受けた。道をぜんぶ切除した上で胃の一部を引っ張ってきて道の代わりにする、という人体切断マジックのような大手術だったから、いま父の体には道と胃の半分がない。 退院後、見舞いにきてくれた父の知人は、15キロほど痩せた父の姿を見て一瞬明らかにぎょっとした顔をし、しばらく言葉を探したあとで「早く元気になってくださいね」と言った。父はかすれた声でなにか返そうとしたのだけど、「無理にしゃべらないで大丈夫ですから」というその人の声が重なり、黙ってしまった。 無理にもなにも、

    「元気」はもうあきらめた
    kzmtkwn
    kzmtkwn 2020/06/28
    同じ状況になったことはないが感覚はよくわかる。“とつぜん“健康”という見えない白線を引かれ、あなたはその外側にいますよ、轢かれる前に早くホームに戻ってください、と注意を受けたような”
  • 「洗いなさい」幼稚園児が母親を軽蔑した日のこと

    連載『そんなこと言うんだ』は、日常の中でふと耳にした言葉を毎回1つ取り上げて、その言葉を聞き流せなかった理由を大切に考えていくエッセイです。#10では、親と子の素朴で美しい“当たり前”の関係が、暴力になる可能性について考えていきます。 ■トンネルくぐれば 幼稚園児の頃、突発的に同じマンションに住む友達の家へ遊びにいくことになった日があった。何を話したのか覚えていないけれど随分盛り上がったし、その友達が別れ際にダブっていた「忍者戦隊カクレンジャーソーセージ」のおまけの高さ3cmほどの小さな塩ビ人形をくれたので終始ハッピーだった。家に帰って母親にその顛末を話すと、人形を誰からもらったのかを再確認してきた。 「あのアトピーの子?」 確かにそうだった。「うん」と返した。 「洗いなさい」と彼女は言った。 あまりのおぞましさにぞっとした。 友達に対してそんなありえないことを吐き捨てる母親が許せなかった

    「洗いなさい」幼稚園児が母親を軽蔑した日のこと
    kzmtkwn
    kzmtkwn 2020/01/29
    "健全な家族像を疑うことなく生活してきた人は、(少なくとも筆者にとっては)無自覚に暴力をふるってくる危険人物でありつつも、同時に希望でもある。自分がそうありたかった理想の姿だから。"わかりすぎる。
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