赤いベルトをかけた戦いはトリを飾ることはできなかったが、スターダムの女王の座にふさわしい名勝負となった 3月3日に開催されたスターダム初の日本武道館大会は、団体だけでなく女子プロレス界全体の大勝負だった。少なくとも運営側にはその意識があったはずだ。 オールスター・ランブルと題した時間差入場バトルロイヤルには現役の所属選手だけでなく引退した団体卒業生、他団体の選手、長与千種や井上京子といった“レジェンド”も出場している。初期スターダムの立役者であり2013年に引退した“ゆずポン”こと愛川ゆず季が長与に蹴りを叩き込むという、時空を超えたとしか言いようがない名場面も生まれた。リングインした長与に真っ先にぶつかっていったのはスターダムの新鋭、フューチャー王座を持つ飯田沙耶だ。最後は愛川を場外に落としてウナギ・サヤカが勝利。飛躍を期した七番勝負を終えたばかりのウナギが勝った意味は大きい。この試合は過