いま、全国から注目されている福祉施設がある。2014年にオープンした「シェア金沢」。敷地内には高齢者向けの住宅や、学生、障害児らが暮らす施設が軒を連ねる。そこには、高齢者の地方移住を考えるヒントがあった。(Yahoo!ニュース編集部) 厚生労働省によれば、2025年には団塊の世代が75歳以上になり、日本全体の後期高齢者の数は現在より533万人増加するという。うち3割以上が、東京・神奈川・埼玉・千葉の1都3県に集中する。地方に比べ、東京圏の高齢者の増加が顕著だ。有識者らでつくる民間研究機関・日本創生会議は、2025年には東京圏で13万人分の介護施設が不足すると指摘。都会に「待機児童」ならぬ「待機老人」があふれることになる。