ブックマーク / tree-novel.com (5)

  • 斜線堂有紀のオールナイト読書日記|六月!日|tree

    1日1冊、3年で1,000冊のを読み、月産25万字を執筆し続ける小説家・斜線堂有紀。 謎めいた日常はどのようなものなのか―― その一端が今ここに明かされる。 毎月第一・第三月曜日、夕方17時に更新! 夕暮れどきを彩る漆黒の光・”オールナイト”読書日記が、日も始まる。 六月!日 辻村深月先生の新刊『琥珀の夏』を読む。ミライの学校という教育施設から見つかった人骨。そこから呼び覚まされていくミライの学校で過ごした過去の記憶──という物語で、こうした外界に開かれていない場所の物語が好きな自分はワクワクしながら読んだ。『星の子』といい『教団X』といい、何故こうも惹かれるのだろう……。 言ってしまえばカルトものであり、作中でもそれを指摘される場面はあるのだが、この物語では、果たして全てをカルトと一括りにしていいだろうか? というところまで踏み込んで描いている。ミライの学校は敷地内にある泉を神聖視し

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    l08084 2021/07/06
  • 読書標識|『遠い声 遠い部屋』カポーティ/きっとよくなりますからね(岩倉文也)|tree

    次に読むを教えてくれる書評連載『読書標識』。 月曜更新担当は作家の岩倉文也さんです。 今回はトルーマン・カポーティの『遠い声 遠い部屋』をご紹介していただきました! 書き手:岩倉文也詩人。1998年福島生まれ。2017年、毎日歌壇賞の最優秀作品に選出。2018年「ユリイカの新人」受賞。また、同年『詩と思想』読者投稿欄最優秀作品にも選出される。代表作に『傾いた夜空の下で』(青土社)、『あの夏ぼくは天使を見た』(KADOKAWA)等。最新単行は『終わりつづけるぼくらのための』(星海社FICTIONS)。 Twitter:@fumiya_iwakura 少年期を代表する感情は「退屈」ではないかと思う。ぼくは子供の頃、実に多くのことに退屈を感じていた。学校の授業中はもちろんのこと、家に帰った後も、そして休日も、不断の退屈に苦しめられていた。 そんなことはないはずなのに、少年の頃の記憶を探ると、

    読書標識|『遠い声 遠い部屋』カポーティ/きっとよくなりますからね(岩倉文也)|tree
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    l08084 2021/02/22
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    読みたい!がきっと見つかる

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    l08084 2020/09/25
  • 読書標識|『モスクワの伯爵』エイモア・トールズ/残ることについて。(千葉集)|tree

    を読むことは旅することに似ています。 この「読書標識」は旅するアナタを迷わせないためにある書評です。 今回は千葉集さんが、エイモア・トールズ『モスクワの伯爵』について語ってくれました。 うかつに外に出られない今日このごろなのですし、外に出られない人の話でもしましょうか。 ロシア革命から第二次大戦後にかけての激動期に翻弄される個人の運命を描いた大河ドラマ、といえば、まず名があがる作品はパステルナークの『ドクトル・ジバゴ』でしょうか。『ドクトル・ジバゴ』のユーリ・ジバゴとおなじく、書の主人公であるロストフ伯爵も革命によって奪われる側に属していました。なにしろ生粋の貴族。革命政府にとっては打倒すべき帝政の象徴です。 革命勃発時にはロシア国外にいた伯爵でしたが、どういうわけか危険を承知で祖国へまいもどり、捕えられて裁判にかけられます。通常なら即刻死刑……でしたが、革命行動に影響を与えた詩の作者

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    l08084 2020/08/28
  • 読書標識|『ウィトゲンシュタインの愛人』D・マークソン/きみはひとりぼっち(千葉集)|tree

    ほとんどの物語は陰謀論であるといえるでしょう。 陰謀論とは、その世界に散らばった要素すべてがつながり意味をなすと信じるパラノイアであり、世界が理解可能なものであってほしいという願いです。その願いは誰の裡にもある。だから、わたしたちは映画小説の内容がわからないと不安に陥り、解説や案内を求めてしまいます。 なぜ物語的に意味をなさないと不安になるのか。世界から切り離されてしまうからです。ひとりぼっちであることを認めざるをえなくなるからです。 『ウィトゲンシュタインの愛人』の作者デイヴィット・マークソンは書を「孤独の概念」についての小説だといいました。書では、終末の浜辺にたった一人残された語り手ケイトが、タイプライターに向かって記憶や言葉をつなげようと試みます。歴史上の芸術家や文学者、哲学者などのエピソードや神話や放浪を重ねてきた自身の体験を織り交ぜつつ、ひたすら連想に連想を、反復に反復を重

    読書標識|『ウィトゲンシュタインの愛人』D・マークソン/きみはひとりぼっち(千葉集)|tree
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    l08084 2020/08/07
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