東武東上線の中板橋駅前から北に伸びる商店街。その真ん中あたりにあるお店に、赤ちゃんを抱いたママたちが続々と集まって来た。店の名は「夢の玉手箱・はぴくす」。育児支援などの拠点を目指すコミュニティカフェだ。 有機野菜や無添加食材を使ったメニューを取り揃えるほか、子育てに関するセミナーやイベント、コンサートなどの会場にもなる。赤ちゃんを連れていても、ゆったりとした時間を楽しめるのが人気の秘訣のようだ。 3年前のオープン以来、育児や世代間交流をサポートする活動を地道に続け、地元の板橋区から「親子カフェ」の認定を受けた。今では子育て中の若いママたちが、繰り返し足を運んでくれるようになった。 遊び場にドイツの工夫 店内は、約120?のフロアに44人分の座席が並ぶ。店の外で想像していたよりも広々とした印象だ。テーブルやイスの角を丸くし、床を赤ちゃんにやさしいウレタン素材にするなど、細部にも工夫がこ