見つかった写真を手に笑顔を見せる稲川萌ちゃん(右)。左は弟の孝太朗くん=10日午後4時13分、岩手県山田町、葛谷晋吾撮影見つかった写真を手に笑顔を見せる稲川萌ちゃん=10日午後4時14分、岩手県山田町、葛谷晋吾撮影海底に落ちていた写真=5日、岩手県山田町の山田湾 岩手・山田湾に震災後3カ月近く沈んでいた写真の少女は無事だった。朝日新聞記者とカメラマンが潜水取材で見つけた1枚。7日付朝刊で紹介したところ、「私の娘」と母親から連絡があった。記者が10日、少女と家族に手渡した。 写真の中でせんべいをかじっていたのは、岩手県山田町の稲川萌(もえ)ちゃん(6)で、後ろの男性は一関市に住む伯父の鈴木智さん(36)。鈴木さんが昨年8月に同町の実家に戻った際の写真で、鈴木さんは「アルバムを捜したけれど見つからなくて。一枚でも見つかってうれしい」と喜んだ。 実家は津波でさらわれ、萌ちゃんの祖母鈴木敏子