早いもので、AppleによるNeXT Softwareの買収という衝撃的な報道から5年の月日が経とうとしている。待望のMac OS X製品版は今年3月になってようやくリリースされたわけだが、初期のリリースに付きものの消化不良も手伝ってか、世間の論評はどちらかといえば厳しい意見に傾いているように思える。 現在に至るまでMac OS Xの原型であるNEXTSTEPを使い続け、Mac OS Xの登場を首を長くして待ち続けてきた筆者にとって、この状況はかなり残念だ。確かに、洗練されていない部分は多いかもしれないが、UNIXという"枯れた"アーキテクチャに基づく安定性と汎用性、そしてPhotoshopやIllustratorといったこれまでの資産だけでなくTeXやX Window Systemまで動かせる懐の大きさは、他のデスクトップOSをすでに圧倒していると言えるのではないだろうか。 個人的な見解