30年以上の歴史を持つカルチャー月刊誌『スタジオボイス』が、8/6発売の9月号をもって休刊する。「リニューアルしてから売上は上向いていたのに……」というような声が関係者からは聞こえるが、長年の構造的な出版不況に加え、昨秋からの経済危機による広告収入減が直接的な打撃となり、経営陣は「続けられない」と判断したのだろう。佐山一郎編集長時代から、すべての号にではないが目を通していたから、いろいろな意味で感慨深い。 『ART iT』も、印刷版は6/5発売の第24号をもって休刊し、全面的にウェブに移行した。SNS機能を導入するというアイディアが利いてか、おかげさまで評判もよく活況を呈している。公式ブロガーがアーティストを中心に現在60名ほど、サイト内サイトとして参加する「パートナーブース」が商業ギャラリーを中心に11、会員によるブログやコミュニティも日に日に増えている。四半世紀以上「紙育ち」だった身