6月1日の2号機、8月19日の3号機に続き、みちびき4号機の打ち上げが10月10日に予定されています。短い期間のうちに同名の衛星シリーズが次々と打ち上げられるのは、日本の宇宙開発史の中でも稀なこと。多くの人がSNSやブログで「準天頂衛星みちびき」を話題にしてくれています。カーナビやスマホでGPSが身近になっただけに、「日本版GPS」と紹介されるみちびきも身近なものと感じてもらえているのでしょう。 ただそうした記事や記述のなかには、多少のカン違いも見受けられます。日本がはじめて手がける、世界にも例のない衛星測位システムなので無理もないわけですし、それも関心の表れと考えればありがたいことです。ただせっかくなら、誤解やカン違いをきっかけに、正しく理解をしてもらいたい――。「みちびき」の仕組みを深く詳しく説明する解説記事、前後編でお届けします。