2016年から2017年にかけて、サイバー犯罪者たちはランサムウェア被害者から1,600万ドル以上を稼いでいました。 よく引用される孫子の一節に「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。サイバーセキュリティにおいても、サイバー犯罪の手口と活動規模を理解することは、より効果的な対処につながります。しかし、ランサムウェアが関わる場合、特定の犯罪者グループがどの程度成功してどれほど利益を得ているのか、簡単には見積もれません。セキュリティ企業がこうした攻撃について知るのは、お客様の環境をモニタリングしている中であったり、お客様とやり取りする中であったりすることが多く、つまりは「うまくいかなかった」攻撃に関する情報がほとんどです。実際にランサムウェアの被害にあった企業は、そのことについて口を閉ざしがちです(特に、要求された身代金を払ってしまった場合は)。 結果として、成功した攻撃に関