「人生ははかない。」 2003年、スティーブ・ジョブズは膵臓ガンと診断された。しかし9カ月間も手術を拒み、結果的に肝転移し2009年には移植を受けた。 * * * 2010年4月。ジョブズはある男性から一通のメールを貰う。男性は恋人を若くして肺ガンで亡くしていた。ジョブズは自身の経験から移植法案が通過するよう働きかけていて、そのことに対する感謝のメールだった。 これに対してジョブズは弔意と共に冒頭の言葉を贈る。簡素ではあるものの、ジョブズらしい実感がこもった言葉だろう。人生ははかない。 * * * 少し戻って2005年6月。ジョブズはスタンフォード大学卒業式でスピーチを行う。点を繋げる、愛と喪失、そして死という3つの話。多くの人に共感を与える名スピーチとなった。 » スタンフォード大学 卒業式スピーチ「Stay hungry. Stay foolish.」