小中学校での内容から学び直せる高校として大阪府教育庁が指定する「エンパワメントスクール」が、統廃合の危機に直面している。8校中3校で志願者数の低迷が続き、来年度に再編の検討対象になる見込みだ。授業料の無償化によって、同じような特色を持つ私立高に生徒が流れているともみられるが、府教育庁は「学習につまずく生徒のため、公教育としての受け皿はなくせない」として、志願者を増やす方策を模索している。(藤井沙織) 生徒の9割「入ってよかった」 「試験がんばりや」「帽子は脱ぎなさい」。2月下旬、府立西成高校(大阪市西成区)で山田勝治校長が休み時間に廊下を歩く1年生に声をかけた。生徒の様子を見て回るのは朝の日課。授業が始まると、学年末試験に向けて教科書を開いて黙々と復習する生徒の姿も見られた。山田校長は「入学したときと比べ、生徒たちの授業や教員に対する姿勢は本当に変わった」と話す。 エンパワメントとは、生徒
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