2009年2月27日 弱者の足跡 二〇〇九年二月二二日の日曜から泊まり込みで遊んでいて、翌日の月曜にはそのまま朝の電車に乗って病院へ行った。ここのところ症状が悪化していると主張するが特に処方箋に変化は無く、いつも通りの薬をもらい、それを飲んでから再び電車に乗り会社の最寄り駅で降りた。薬が効いていないのかそのまま会社へ行くのが不安になって、逃避のために近くのコンビニエンスストアで新しく出た雑誌を数冊立ち読みしていると突如、俺の精神の中へ恐怖がやってきて、肋骨の裏側で小さな虫が無数に這い回る感触があらわれた。右手は震えて止まらず、周囲の状況を徐々に認識できなくなり、俺は雑誌を放り出して店の外へ出た。息が上がって眼球が忙しなく動き続けている。そのまま無理をして、なんとか会社に着いた。 一度悪化した精神は簡単には元に戻らず、俺は臓腑に小さな虫を這わせながら会社にいなければならなかった。現実は再び狭