一般的に語られる「24年組らしい」と思われる要素は以下のものを基準にしていることが多いのではないでしょうか?そして、それを古き良き少女漫画と思っている人も多いのでは。しかし、それはすべて『メッシュ』で覆されています。少女漫画の1980年代を振り返る土台となしましょう。 宮迫千鶴の『超少女へ』で指摘された萩尾望都作品内の性(ジェンダー)とでも言うべきもの。少女漫画を読む上で非常に良い指針となる偉大な発明。定義がとても簡潔で良い。 〈少女〉……〈認識行為〉と〈主体性〉を封印し、繭にこもって王子様を待つ少女 〈非少女〉…〈認識行為〉と〈主体性〉を併せ持つ少女 とにかく、少女漫画が問題にして、かつ獲得しようとしているものを〈認識行為〉と〈主体性〉と言い当てたところが偉大。ただし、70年代、24年組が少年主人公という装置を通して半ば前提条件的に〈非少女〉を登場させたのに対し、萩尾は『メッシュ』でそこ
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