工場夜景など産業を観光資源に活用する動きが、中国地方でも広がっています。経済産業省が認定した「近代化産業遺産」が中国5県で最も多い山口県では、石灰石を運ぶ「日本一長い私道」とされる専用道や鉱山を巡るツアーが特に人気です。ツアー全体の参加者は年間1500人を超え、全国からやって来ます。その魅力を探りました。 宇部、美祢、山陽小野田の3市の関係団体でつくる産業観光推進協議会が監修する「大人の社会派ツアー」。石炭の採掘跡などを巡る27種類のコースがあり、中でも一番人気なのが「セメントの道」。9月11日、20~70歳代の参加者とともにバスに乗り込んだ。 まず着いたのが、美祢市にある宇部興産の宇部伊佐鉱山。石灰石を階段状に掘り進めた鉱区が棚田のように広がり、傍らには巨大な煙突がそびえる。鉱区の直径は1・2~1・6キロ。石灰石を運搬する巨大ダンプカーが豆粒のように見える。 1948年に採掘が始まった国
西日本豪雨でJR山陽線の一部区間が不通となっているため、JR貨物は、山陰線などを使った貨物列車の迂回(うかい)輸送を始めた。山陰の路線を使う迂回輸送は1995年の阪神大震災以来。山陽線が復旧する10月まで続けるという。 山陽線で不通になっているのは三原―白市など広島、山口両県内の3区間。豪雨後、JR貨物はトラックや船で代替輸送しているが、定時運行が難しく、列車でしか運べない大型荷物もあり、迂回輸送の実施に踏み切った。 迂回ルートは、山陽線の倉敷駅(岡山県)から伯備線で日本海側に北上、山陰線などを経由して新山口駅(山口県)で山陽線に合流する。料金は山陽線と同じだが、所要時間は名古屋―福岡間で2倍以上の27~30時間かかる。 運行も1日1便で、輸送量は豪雨前の山陽線で運んでいた量の1%程度という。山陰線は電化されていない区間が多いため、米子駅(鳥取県米子市)で先頭車両を電気機関車からディーゼル
30km以上にもおよぶ日本最長の「私道」が山口県にあります。なぜそのようなものをつくったのでしょうか。所有する宇部興産に話を聞きました。 石灰石鉱山と臨海部を結ぶ「私道」 「私道」というと、住宅と住宅のあいだにあるような、ごく短い生活道路を想像するかもしれませんが、日本には長さが30km以上にも及ぶ私道が山口県に存在します。 「日本一長い私道」を走る米ケンワース社製のダブルストレーラー。全長約30m、積載状態の総重量は117t、タイヤの数は34本(画像:宇部興産)。 おそらく、日本最長の私道でしょう。所有する宇部興産に話を聞きました。 ――私道が30キロもあると聞きました。やっぱり日本一でしょうか? 当社の専用道路で、長さ約1kmの「興産大橋」を含み総延長は31.94kmになります。いち企業が所有し専用で使用している道路としては、長きにわたりどこからも指摘されていないことから、日本でいちば
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