能登半島地震による輪島市朝市通りの火災で全焼した「永井豪記念館」が解体されることが24日、市への取材で分かった。市が輪島出身の漫画家・永井さんの作品を展示する施設として2009年に整備したが、復旧は難しいと判断した。地元が生んだ人気漫画家をたたえる同館は住民らの心のよりどころにもなっており、新たな施設として復活させることや、「復興のシンボル」として建物を残すよう求める声も出ている。 同館は、旧のと共栄信用金庫輪島支店を改修した施設と、増築した展示棟からなる。地震直後の大火に見舞われたが、耐火構造の展示棟にあったグレートマジンガー像や原画など100点余りは現存していた。 ただ、建物の損傷は激しく、市はやむなく取り壊す方針を決めた。今月21日には市内で大規模な豪雨災害も起きており、市の担当者は「解体の時期はまだ決まっていない」と話した。 同館は地震前、朝市通りの誘客スポットとして多くの観光客や