国立西洋美術館で開催中の『カラヴァッジョ展』を観てまいりました。 今年の西洋画の展覧会では最大の目玉と言っていいでしょう。カラヴァッジョは38年の生涯の中で約100点の作品を描き、うち現存するのは60点強といわれています。本展ではその内の11点の真筆が来日。数年前ローマで開かれ、連日大行列ができたというカラヴァッジョ展は23点が集まっていたので、さすがにそこまで及びませんが、日本でのカラヴァッジョ展の出品数としては過去最多、世界でも有数の規模だといいます。 15年前のカラヴァッジョ展も興奮しましたが、今回はその倍の数が来てるのですから、もう鼻血ものです。遠い日本にここまでの数が集まるのは正に奇跡。よくこれだけの出品を取り付けてくれたと感謝でいっぱいです。 会場は、いくつかのテーマに分けられ、それぞれにカラヴァッジョ作品1~2点とカラヴァジェスキ(追随者)の作品が並ぶという構成になっています