「ひとつだけ」というものが、私には二つだけ、あります。いずれも香港在住で地元ゲーム誌にコラムを連載していたころの話です。 とりあえず「ひとつだけ」といえば、矢野顕子の初期における名曲。……と、すぐ反応できる人が当ブログを読んで下さる皆さんの中でどのくらいいるかはわかりませんが、この歌のことです。↓ あれは1997年の5月のことだったと思いますが、有名クリエイター飯野賢治氏率いるワープというゲーム会社が「リアルサウンド」という新作をセガサターンというゲーム機対応で発売することになりました。 飯野賢治氏というのは知る人ぞ知るYMO狂でして、当時、東京の外苑前にあったオフィスに行くと、いつもYMOの曲が大音量で社内に流れていたものです(テンションを高めるためなのか、いつもライブ音源だったような気が)。 「リアルサウンド」はテレビゲームなのに画面が終始真っ黒という型破りなもので、ラジオドラマ風のマ