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ブックマーク / eyck.hatenablog.com (5)

  • 30年前を素材にする・日本の70年代 展 - paint/note

    埼玉県立近代美術館で「日の70年代」展が行われている。同館が設立されたのが1982年ということで、パリ5月革命など世界的な「政治の季節」であった1968年から美術館開館までの日を、漫画や商業デザイン、そして部分的に美術も含め回顧するという内容だった。高度成長によって世界屈指の経済大国になりつつあった社会のビジュアルのありかたを領域横断的に見渡す試みと言えるかもしれない。そしてこのような試みは、美術館が何を取り上げ何を排除するのか、という論点も当然引き寄せる。展示品と同時に「この展覧会で眼に見えないものは何か」を意識して見ることが重要な展覧会のようにも思える。 美術も漫画・商業デザインなども含めて、総じて既存の権威に対する「反」という意識、つまりメインあるいはサブカルチャー、という分別ではなく、ひっくるめてカウンターカルチャーとしてあったのだ、というメッセージは明快になっている。80年代

    30年前を素材にする・日本の70年代 展 - paint/note
  • 超お化け屋敷・横浜トリエンナーレ2011 - paint/note

    横浜トリエンナーレ2011「OUR MAGIC HOUR−世界はどこまで知ることができるか?−」。この催しが特に水準の高いアートイベントではないことを指摘しても仕方がない。かつて椹木野衣は現代美術を「東京ディズニーランドと勝負できるか」と言ってみせてカウンターとしていたが、横浜トリエンナーレ2011はむしろ「としまえん」や「富士急ハイランド」のお化け屋敷と比較してもいいのかもしれない。私は「としまえん」の、しかも「お化け屋敷」に《めくるめくような刺激》を求めたりしない。家族や友人、恋人と「としまえん」の「お化け屋敷」に行くことは、むしろその「ゆるさ」や「すべってる感じ」を媒介にすることでお互いの関係を繋ぎなおす契機とするためだろう。また、そのことで世界と自分の結びつきを結果的に把握しなおすことができれば最良の結果だろう。横浜トリエンナーレ2011はそんなに悪くないお化け屋敷だったのではない

    超お化け屋敷・横浜トリエンナーレ2011 - paint/note
    laislanopira
    laislanopira 2011/10/26
    遊園地と展覧会の違いとは
  • 非ビエンナーレとしての所沢ビエンナーレ - paint/note

    所沢ビエンナーレ2011が終わってしまった。私は一回見に行ったのだが、かなり面白かったので会期中にもう一回は来たいな、と思っていた。しかしかなわなかった。Twitter上での反応を見ると賛否両論で、私はこの反応自体が今回の所沢ビエンナーレの「成功」を意味していると思う。なぜなら今回の所沢ビエンナーレの特徴は「非ビエンナーレ」「非アートフェスティバル」と言っていい性格を持っていて、いわゆるビエンナーレ的なイメージを持って行けば基的に肩透かしを喰う確立が高いからだ。では絶賛なのかというとそうではない。面白さを感じた上で、違和感がなくもないので、その点も自分ではっきりさせるためにこの文章を書こうと思う。 一般的に近年国内各所で開かれるアートビエンナーレ、あるいはアートフェスティバルで目論まれている(あるいは必要とされている)のは広義のコミュニケーションだと思う。来場者と作品のコミュニケーション

    非ビエンナーレとしての所沢ビエンナーレ - paint/note
  • 2009-2010 アートのメルクマール(1) - paint/note

    おそらく、このエントリは昨年書いた「アート・インディペンデント・メディアの状況」(参考:http://d.hatena.ne.jp/eyck/20080417およびhttp://d.hatena.ne.jp/eyck/20080418)というエントリの後を受けたものになるだろう。私には、自分が企画している「組立」の公開対話と同じ日に、わずかに時間と場所を違えて行われる「美術犬」のイベントの存在が、ある種の指標として感じられる。 ■「美術犬(I.N.U.)」 第二回企画 シンポジウム「絵画」 http://bijutsuken.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/inu-3fb9.html 日時:2009年4月4日(土) 15:00〜18:00
--会場:トーキョーワンダーサイト郷 1F 主催:美術犬(I.N.U.) ためしに「組立」のイベントの情報を並べようと思

    2009-2010 アートのメルクマール(1) - paint/note
    laislanopira
    laislanopira 2009/04/14
    美術言説の活発化
  • 2009-2010 アートのメルクマール(2) - paint/note

    ここでの「ジャーナル」とは広く商業出版のことを指す。ジャーナルの状況は厳しい。要するにそれは雑誌の苦境と平行性を描くからだ。雑誌・出版の状況に関しては仲俣暁生氏の分析(参考:http://d.hatena.ne.jp/solar/20090218#p1)がある。また、マンガの分野に特化した分析では竹熊健太郎氏も参照できる(参考:http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-442f.html#more)。多くの文芸・人文学系の雑誌がマンガの売り上げによって維持されているのが事実なら、マンガの収益構造の変化はそのまま人文学の言説の構造を変える。同時に、苦境なのは雑誌であり比較的書籍は堅調、という情報は留意すべきだろう。東浩紀氏の「思想地図」が半ば書籍の形態で出ているのはこの状況に沿ってのことと思える。 ジャーナルの分野を新しい動きの中

    2009-2010 アートのメルクマール(2) - paint/note
    laislanopira
    laislanopira 2009/04/14
    美術の評論と市場と研究の動向
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