アメリカ映画などを観ていると、特に犯罪を描いた作品などで、鑑識の捜査官が殺人現場の写真を撮影しているシーンを見かけることがある。 そして時には、劇中にその殺人現場の写真自体が登場して、例えば現場写真に隠された秘密を解き明かす、なんていうシーンなどもよくありがちである。 今ふと思い付くものだと、デヴィッド・フィンチャーの『セブン』(Se7en)では、七つの大罪に模されて巻き起こる殺人事件の現場写真が、劇中に多く登場していたように記憶している。 ちなみにぼくの古い友人は警察官をしており、一時期鑑識関連の仕事についていたようで、頻繁に死体を見ていたと話していたことを思い出す。半ば腐敗した水死体などを見た後には、はじめの頃は食事が喉を通らなくなったと言っていた。 さて、アメリカの女性写真家メラニー・パレン(Melanie Pullen)という人物が手がける作品に『High Fashion Crim