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ブックマーク / social-trend.jp (4)

  • 第35回 ポプテピピックはお祭りである

    皆さん、この1月クールで最も印象に残ったテレビ番組は何です? ――え? 『アンナチュラル』? まぁ、確かに野木亜紀子サンの脚アメリカのドラマみたいで、法医学の話でありながら人間ドラマの側面もあったし、人の死を扱いながらコメディの要素もあって見やすかったし、1話完結ながら連ドラ的な面白さもあったし、何より主人公ミコトを演じる石原さとみサンをはじめ、中堂役の井浦新サン、久部役の窪田正孝サン、東海林役の市川実日子サン、そして所長役の松重豊サンら魅力的なキャスト陣だったし――。 うん、僕は『アンナチュラル』は1月クールで最高のドラマだったと思う。いや、間違いなく今年の連ドラTOP3に入る傑作だと思う。でも――“テレビ番組”全体にまで広げると、ちょっと様相が変わってくる。 1月クール最高のテレビ番組――僕は、それはアニメの『ポプテピピック』だったと思う。 『ポプテピピック』とは何か そう、ポプテ

    第35回 ポプテピピックはお祭りである
  • 第5回「さらばNHK」

    「だがな、一つだけ言っとくことがある。(カメラの方を指さす)「あんた!――テレビ仕事をしていたくせに気でテレビを愛さなかったあんた!(別を指さす)あんた!―― テレビを金儲けとしか考えなかったあんた!(指さす)よくすることを考えもせず偉そうに批判ばかりしていたあんた!(指さす)あんた! それからあんた! あんた!!――あんたたちにこれだけは言っとくぞ! 何年たってもあんたたちはテレビを決してなつかしんではいけない。あの頃はよかった、今にして思えばあの頃テレビは面白かったなどと、後になってそういうことだけは言うな。お前らにそれを言う資格はない。なつかしむ資格のあるものは、あの頃懸命にあの状況の中で、テレビを愛し、闘ったことのある奴――」 倉聰サンの叫び ――これは、今から41年前にフジテレビ系で放送されたドラマ『6羽のかもめ』の最終回「さらばテレビジョン」の1シーンである。山崎努演ずる

    第5回「さらばNHK」
  • 【後編】「弱者ドキュメンタリーという第二の差別」気鋭の監督に聞くテレビの今

    劇場版『ヤクザと憲法』に登場する、元引きこもりの、ヤクザの青年。監督の土方宏史(ひじかた・こうじ ひじは土に「、」)さんは「彼から目が離せなくなった」「彼は現代のドロップアウト」と語り、作品は彼に優しく寄り添っていた。しかし、それは今の世の中に溢れる、いわゆる“弱者に寄り添うドキュメンタリー”とも違った。 だが、ここで、さらにひとつの疑問が湧く。なぜ、東海テレビという、愛知県のテレビ局というある種のメインストリームを歩んでいるように見える土方さんに、この作品が撮れたのか。これは、土方さんに限らず、東海テレビ全体に言えることなのかもしれない。 インタビューの後編は、その理由を聞くところから始めた。 フジテレビではない僕たちは 「そう言って頂けるのは、僕自身も全くメインストリームではない、ということがラッキーに働いているのかもしれません」 ――土方さん自身に、自分はメインストリームではないとい

    【後編】「弱者ドキュメンタリーという第二の差別」気鋭の監督に聞くテレビの今
  • 東海テレビドキュメンタリー新たな意欲作『ヤクザと憲法』監督独占インタビュー

    組事務所の棚に並ぶかわいい動物、親子のように紅白を見ながら酒を酌み交わす組員たち……。実録モノ映画に出てくるようなイメージとはかけ離れた、ヤクザの日常を描いたドキュメンタリー『ヤクザと憲法』が2016年1月2日(土)より劇場公開される。 制作したのは東海テレビ。監督を務めた土方宏史(ひじかた・こうじ ひじは土に「、」)さんは、自らこの企画を提案し、実現にこぎつけた。これまでも、裁判所の内部にカメラを入れた『裁判長のお弁当』など、いわゆる普通のメディア報道とは一線を画した位置から社会を描写してきた東海テレビのドキュメンタリーの系譜に連なりながらも新たな衝撃を与えてくれる作品だ。 テレビだと、気づかれなかった ――よくヤクザの中に入りに行ったな、というのと、彼らも撮らせたな、というのが多くの人の感想かなと思います。 「例えば、殺されたり、殴られたりといった危害を加えられることはないだろう、

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