少子高齢化が進む日本で農業にとって外国人労働者は大きな存在になりつつある。労働力不足に苦しむ産地で規模拡大の頼もしい助っ人になる例も出ている。このようななか、「日本農業と外国人労働者」をテーマに早稲田大学名誉教授で日本農業経営大学校校長の堀口健治氏に制度や現状を解説してもらった。 早稲田大学名誉教授・日本農業経営大学校校長堀口健治氏 特定技能者拡大 質的な広がりも 1. 量・質ともに重みを増す外国人労働者、若手不足の日本農業を支える 図 農業分野における外国人の労働者数 厚労省「外国人雇用状況の届出状況」で農業雇用の外国人を図に示した。 2020年は、コロナ禍で4月から数カ月続いた入国禁止を反映し、例年と比べ入国者が少ない。しかしそれでも前年比2600人の増加である。それまで対前年比3000~4000人の増だからやや下回る程度であった。しかし現在の21年は入国者が無いに等しいため、現場では
![【クローズアップ:外国人労働者】日本農業の一翼~制度と現状 技能実習生は強力な戦力(1)堀口健治・日本農業経営大学校校長(早稲田大学名誉教授)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/30c8500e7418f1a1208062a5c7f9845448c8b9c2/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.jacom.or.jp%2Fimages%2Fmain_logofb.jpg)