何故、ニット(毛糸モノ)のマフラーと帽子を装備した妙齢の女性というのは、あんなにも可愛く見えてしまうのだろうか。 駐車場でたまたますれ違った女性の後姿をぼんやりと眺めながら、そんなことを考えていた。 ニットのマフラーと帽子は、グッジョブである。 少し大きめの太めの毛糸で編みこまれたものが好ましい。 しかも、結び方もかさばるほどいい。 あのモコモコっぷりが、愛玩性を増幅させる。 薄手のマフラーも、知的な感じがしていいのだが、ちょっとそっけない感じがする。 髪の長い女性の、帽子からいったん外に出て、再びマフラーに収束される「たわみ」もまたポイントが高い。 ニットの似合う女性には、つややかな黒髪であって欲しい。 女性のマフラーというのは、どうしてあんなにもいい香りがするのだろうか。 マフラーに鼻を押し付けて香りを楽しんでいると、確実に己の脳細胞が溶解してゆくのが分かる。 分かっていながら、 「そ