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ブックマーク / kingfish.hatenablog.com (8)

  • 敬虔者たちと「自意識」の覚醒 - 本と奇妙な煙

    マーセル・モースは 『ピア・デジデリア』(1675) 聖餐式をめぐる見解の相違 隣人を見下す「キリスト者の完全」 俗流解釈による「完全への衝動」 他人より優越したいだけ。 再生した下女は高地位の法律家に対し 小間物屋の娘・アンナのお告げは笙野頼子風味 自己の内なる「良心」 〈私〉の発見 退廃した宗教家より信心深いのか、社会の落伍者の「オーラ」もどき選民思想なのか、なんだかんだで返却期限に迫られて激しく飛ばし読み。 敬虔者たちと「自意識」の覚醒―近世ドイツ宗教運動のミクロ・ヒストリア (叢書歴史学への招待) 作者:森 涼子発売日: 2006/10/01メディア: 単行 マーセル・モースは 1938年、現代人があたりまえだと考えているような〈私〉とは、歴史的にみて比較的新しい概念だと論じた。中世の人間の人格は身分と職業を絶えず身にまとっており、この中世的人格が初期近代にゆっくりと変容をとげ、

    敬虔者たちと「自意識」の覚醒 - 本と奇妙な煙
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    laiso 2007/01/13
  • 2006-11-06

    前々回のkingfish.hatenablog.comのつづき。明快に説明すべき文章がイタイのはダメだろと書いたけど、コッチはそうでもないかと読んでみたのだが、うーむ、ビミョー。 ドン・キホーテの「論争」 作者: 笙野頼子出版社/メーカー: 講談社発売日: 1999/11メディア: 単行 クリック: 7回この商品を含むブログ (12件) を見る最初は大塚じゃなくて新聞記者 世間ではSF風極道「純文学」、芥川賞とっても生涯一カルト、に過ぎないこの笙野頼子めが、急にあたかも全純文学代表であるかのように大新聞看板記者に文句を付けはじめた不透明「論争」 サブカル、純文学に対するスタンス。 そもそも大衆文学も私は好きなのだ。どうしても読めない浪花節小説やトレンディドラマ風のものは多いが、SFやホラーには好きな作家がいる。ミステリーは読まない(単に自分に向いてないからで、否定ではない)がクライムノベ

    2006-11-06
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    laiso 2006/11/18
  • ウンコな議論 - 本と奇妙な煙

    ウンコな議論 作者: ハリー・G・フランクファート,山形浩生出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/01/11メディア: 単行購入: 13人 クリック: 143回この商品を含むブログ (124件) を見る 「頭の腐った連中」のウンコ議論空間が「ふかし」を呼ぶのだ、とブチかまそうとした山形浩生の目論みはもろくも崩れ去り 山形浩生センセイが突如「頭の腐った連中が大騒ぎ」と開き直ったわけとは。その答えがこの「ウンコな議論」なのでありました。予定では「ウンコ議論」砲で一郎の頭上にたちこめた暗雲をなぎはらい、人々は痴将・山形を畏怖し、年末の話題は「ウンコ議論」一色になるはずだったのだが、あの「大水計」の悲劇で世界は暖かい失笑に包まれたのでありました。「嘘とふかしは全然違いますからぁ」「嘘をつく気ならもっとうまくやってますからぁ」というセンセイの魂の叫びが聞こえてきます。 ウンコの大筋 「

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    laiso 2006/11/18
  • ネット時代の反論術 - 本と奇妙な煙

    「見せかけの論争」 相手の悪口から相手のコンプレックスを知れ 前日の続き。 ネット時代の反論術 (文春新書) 作者:仲正 昌樹発売日: 2006/10/20メディア: 新書 「見せかけの論争」 の場合、相手よりギャラリー、味方へのアピールが肝心。「構造改革」で行くなら、いかにバカにされようがひたすら「構造改革」ワンフレーズをリピートする面の皮の厚さが肝要。シュミットにならって、「郵政民営化、是か非か」と敵味方をくっきりさせましょう。敵はどうせ敵なのだから、認めると致命傷になる追求は断固認めず、味方に余裕があるように見える程度にはぐらかす。敵が自分ではなくギャラリーを相手にしていることに気付かずエキサイトして自説を主張しているとイタイ人に思われ損をします。 固定した「味方」がいない人は、まず「敵」をつくれ 相手の攻撃に動揺するな。味方へのウケだけを意識しろ。 相手が誰に向かって話しているのか

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    laiso 2006/11/18
  • はまず最初にコレを読め - 本と奇妙な煙

    [やまがた]*1はまず最初にコレを読め ロクに「about」さえ読まずに失礼なコメントをつける 「山形浩生」というキーワードに敏感な早合点のおりこうさん [やまがた]及びその関係者のために経過をまとめておく。 前に書いたことの繰り返しもあるし、 [やまがた]に興味のない人は読んでも面白くありません。 書いている当人も非常に不毛な気分である。 [やまがた]の現れた日 [やまがた]は4/13のコメント欄に現れた。 id:kingfish:20040413 まず最初に問題になるのは、[やまがた]が4/13の文章を 正確に把握できていたのかということだ。 妄乳テクサス。は妄想ニュースだったのだが そもそもココは「about」を読めばわかるように、 妄想ニュースとして始められたのであり、 嘘を書くなとケチをつけられた場合に備えて 「タイトルからもわかるように全部フィクションです」と しっかり明記して

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    laiso 2006/11/18
  • 大塚英志賛江、「群像」はずっと赤字です - 本と奇妙な煙

    大正10年生まれ、昭和41年!に「群像」編集長を辞めた人の。面白い話は後にして、大塚英志に「純文学はマンガのおこぼれで成立してるじゃないか」と言われて笙野頼子がブチキレタ件に関する話。 終戦後文壇見聞記 作者: 大久保房男出版社/メーカー: 紅書房発売日: 2006/06メディア: 単行 クリック: 7回この商品を含むブログ (5件) を見る「群像」ずっと赤字ですから。 戦争が終ったばかりで日中が出版物に飢えていた時に創刊した「群像」は極くわずかの間黒字だったが、出版物が出回ると赤字になった。文藝雑誌の経験のない講談社では赤字の「群像」に対する風当りが強くなり、社長が議長となって全社的な規模で行われる新年号大会議では、赤字をなくせ、という要望が強く、赤字になるのは掲載作品がおもしろくないからだという批判がどんどん出て来た。時代小説はどの階層の人にもおもしろいから載せろとか、誌面をやわ

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    laiso 2006/11/18
  • 2006-10-11

    前日の流れというわけでもないが、小谷野敦ブログで話に出た『常識的文学論』収録の大岡昇平全集15巻を借りてみた。 大岡昇平全集〈15〉評論〈2〉 作者: 大岡昇平出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1996/04メディア: 単行 クリック: 3回この商品を含むブログ (5件) を見る大岡昇平が佐藤春夫を罵倒しているのですが、なんというか佐藤春夫の振る舞いがとっても先生w。笑えるところを太字にしてみた。 私はこの機会に改造社版『佐藤春夫全集』や『退屈読』をのぞき見したが(始めてではない。私は佐藤のファンであったから、すでに三読四読している)声名大いに揚っていた頃から、自作に加えられた評言に異常に敏感であり、必ずと言ってもいいくらい、反駁乃至いや味を言い返しているのを発見した。これはファンであった当時はさり気なく読過し、むしろ節を曲げず論判するところに、「批評精神」を感じ、喝采を送った

    2006-10-11
    laiso
    laiso 2006/10/12
  • 宮台真司の自己啓発グルーヴ - 本と奇妙な煙

    こんなはずじゃなかったと宮台。 宮台真司の嫌なカンジって、自己啓発セミナーのノリを社会に持ち込んで社会にダメ出し「人格否定」をぶちかましちゃうとこじゃないと、いい加減な感想を書こうとして、そういやオレ自己啓発セミナーなんてよく知らないやと思ったので検索してみたら、元関係者の語る「自己啓発セミナーの問題点と対処法」というのがあって、これがまんま宮台に当てはまるのでかなり笑える。 勧誘の際の世間との軋轢も「修行」だ 最も大きな問題点は、お金がかかるという事もそうですが、それを親兄弟、親戚、友人にまで勧めて回る(エンロールと言います)、という点にあると思います。 実際は、それで参加者が罵倒されたり回りの人とトラブルを起こしたりすればするほど、参加者自身のトレーニングになるようになっている(!)のです が、普通に社会生活を送っている回りの人々にとって、参加者のトレーニングの為にトラブルに巻き込まれ

    宮台真司の自己啓発グルーヴ - 本と奇妙な煙
    laiso
    laiso 2006/03/08
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